前回は、ピーマンとパプリカの色と栄養素の違いについてお話しました。
ピーマンとパプリカは『ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種』という同じ品種の野菜のため、栄養素はほとんど同じですが、それぞれに含まれる量が異なるということでした。
今回は、色とりどりのパプリカの色と栄養素の関係について詳しくお話していきたいと思います。
スーパーなどでよく見掛けるパプリカは、【赤】【黄】【オレンジ】に【緑】のピーマンを加えた4色ではないでしょうか?
しかし実はパプリカには、上記の4種類の他に、珍しい【白】【茶】【黒】【紫】を加えた8種類もの色が存在したのです!
このように色の種類も豊富なパプリカですが、それぞれの色によって含まれる栄養素も異なるので、今回はスーパーなどでもよく見掛ける一般的な【赤】【黄】【オレンジ】の3色の栄養素についてご紹介していきます。
【赤いパプリカ】
赤いパプリカは、トウガラシと同じ「カプサイシン」と呼ばれる成分の影響でこのような色素になっています。
カプサイシンには抗酸化作用が豊富に含まれているため、コレステロールを取り除き、生活習慣病予防や脳梗塞・心筋梗塞を防ぐ働きがあります。さらに、トウガラシを思い浮かべると分かりやすいと思いますが、新陳代謝を活発にして、冷え性の予防や疲労回復の効果も期待できます。
しかし3色の中で最も甘みが強いのも、この赤いパプリカ!そのため、お子様にもおすすめな野菜ですよ。
【黄色いパプリカ】
黄色いパプリカには、レモン以上にビタミンCが多く含まれています。さらに、美容に良い働きをする「ルテイン」と呼ばれる成分が含まれているので、シミやソバカスなどの肌の老化を防ぎ、美肌効果が期待できます。
きれいになりたい方には、黄色いパプリカがおすすめです!
【オレンジのパプリカ】
赤と黄を混ぜ合わせたようなオレンジ色のパプリカには、人参と同じくらいβカロテンが豊富に含まれています。さらに、ビタミンCとビタミンEも豊富で、赤と黄色のパプリカの良い部分を両方兼ね備えていると言われています。全2回に渡り、ピーマンとパプリカの色と栄養素の違いについてお話してきましたが、いかがでしたか?同じ種類の野菜でも異なる色や栄養素を持っているなんて、なんだかおもしろいですね。
普段、パプリカは彩りを重視して選んでいる方がほとんどだったと思いますが、今回の内容を頭の片隅にでも留めておいて頂ければ、お買い物の際に参考にして頂けるのではないかな?と思います。
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