似ているようで実は違う?ピーマンとパプリカの秘密。

ピーマンとパプリカは色や大きさこそ違いますが、見た目はとてもよく似ていますよね。さらに、パプリカの中でもまた何種類か色の違いもあります。どちらも鮮やかできれいな色をしていますが、それぞれの色に対して栄養素や品種が違うということなのでしょうか?

今回は、そんなピーマンとパプリカの違いについてお話します。

まずはピーマンとパプリカ、それぞれの品種についてご紹介したいと思います。

これらはどちらも『ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種』に分類され、それぞれ~トウガラシ種ピーマン、~トウガラシ種パプリカという名称になります。つまり、大きな分類では同じであると言うことですね。

ここからは、大きな違いである『色』についてお話していきます。

まずピーマンですが、みなさんよくご存知のピーマンは鮮やかな緑色一色ですね。

実はこのピーマンは「完熟する前の未熟な状態で収穫」しているため、このような緑色をしているのだそうです!収穫せずにそのままにしておくと、段々赤や黄色に色付いていきます。お子様が苦手なピーマンの独特な匂いと苦味には、「完熟前だから」という理由があったのですね。

さらにこの苦味成分の正体は「ピラジン」と呼ばれるもので、血液をサラサラにする効果があります!ピーマンには豊富に含まれているピラジンですが、パプリカにはあまり含まれていない成分なので、ピーマンを積極的に摂取することで脳梗塞や心筋梗塞の予防や血圧低下の効果が期待できます。

そして、「完熟状態できれいに色付いて収穫」されたものが、パプリカと呼ばれています。

パプリカは赤・黄色・オレンジと何種類かの色があることでも知られていますが、実は色によって栄養素が異なるということをご存知でしたか?パプリカのそれぞれの栄養素については次回詳しくお話するとして、今回はピーマンとパプリカの栄養素の違いについてご紹介します。

どちらも同じ『ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ種』であるピーマンとパプリカは、どちらも栄養たっぷりで積極的に採り入れていきたい野菜です。

ビタミンが豊富なピーマンとパプリカですが、主に含まれているのはビタミンA、C、E。特にビタミンCはレモンよりも多く含まれています!さらに、加熱すると壊れやすいビタミンCですが、ピーマンとパプリカの場合は加熱しても栄養が壊れにくいという特徴があります。

このように、基本的な栄養素はほとんど同じですが、含まれる量がパプリカの方が豊富であると言われています。ビタミンAとCはピーマンの約2倍、ビタミンEはパプリカの方が5倍も多く含まれているのです!

ビタミンEには強力な抗酸化作用がある他、冷え性やがん予防、美容効果等さまざまな効果が期待できます。ビタミンEを多く摂りたい場合は、パプリカを積極的に食べると良いですね。

次回はパプリカの色による栄養素の違いについてお話したいと思います!

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