以前に果物の変色についてお話しましたが、今回は果物がおいしく熟すまでの色の変化についてご紹介していきたいと思います。
成熟した果物って、甘くてとってもおいしいですよね。でもうっかり熟す前のものを食べてしまうと、固かったり苦味があったりして少し損した気分になってしまいます。
では、おいしく熟した果物はどうやって見分ければよいのでしょうか?実は、果物の成熟も色と深い関係があったのです。
熟す前の果物は本来の色とは異なり、緑がかった色をしていることが多いですね。実も小さくて固いのですが、成熟と共にだんだん実も大きくなって色付いて、甘くて良い香りがしてくるようになります。最終的においしく完熟した果物は、濃くて艷やかな色になります。
そんな果物の色の変化には、実は意外な理由がありました。
完熟した果実の色はカラフルで、見た目にも美しいものが多いですね。実はそれは、鳥が見付けやすいための現象なのだそうです!
果物は生き物と違って自分で繁殖することはできません。果物は、鳥や動物に食べられることで、体内で種子が発芽する仕組みになっているのです。
そのため、種子が発芽の準備を終えるまでは目立たない色で実を守り、発芽の準備が完了した段階でやっと見付かりやすく食べやすいように、色付いて甘くおいしくなると言われています。
普段何気なく食べているおいしい果物ですが、そのきれいな色には意外な理由があるということをご紹介しました。
完熟したおいしい果物は、鳥や動物をも寄せ付ける甘い良い香りがして、とても目立つ濃くて艶やかな色をしているので、お店で選ぶ時の参考にしてみてくださいね。
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