こんにちは!
雑誌を読んでいたり、自分に似合うヘアカラーを探しているときなどに、一つの色を指す言葉の多さに驚くことはありませんか?
厳密には違う色のことでも、どこが違うの?と聞かれるとうまく答えることができないことも多いです。
私は自分が幼いころに、灰色とねずみ色の違いって何だろう?と疑問になったことを覚えています。
今回、そんな灰色とねずみ色のお話です。
【ねずみ色が流行った時代】
江戸時代に商売に成功した庶民が派手な恰好をしているのが気に入らなかった幕府は、贅沢を禁止し、着るものの色にも制限をかけるようにしました。
そこで使われた色が「茶」「鼠」「藍」の3パターンでした。
『四十八茶百鼠』と名付けられ、この3色をベースとし、さまざまな色味を作り出し、制限された色の中でもおしゃれを楽しんでいたようです。
100色以上のねずみ色がこの時期に使われていたのですね。
【ねずみ色と灰色の違い】
ねずみ色と灰色には違いがありません。
しかし、その灰色という呼び名は火事からくる灰を連想させるので、江戸時代の人々は嫌がったのです。そのため、ねずみという言い方が広まったようです。
【グレーの心理効果】
無彩色と呼ばれるグレーは他の色になじみやすい協調性が高い色です。
他の色を引き立てる控えめな色であるので、身に着けることで上品でお洒落な印象を与えることができます。
色の名前の起源を知ると、色選びも楽しくなりますよね!
いろんなパターンのグレーが流行った江戸時代もオシャレに敏感な人が多かったんですね。
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