普段何気なく目にしている看板や、ショップ袋などに描かれているロゴマーク。その形や色が当たり前すぎて気にもなりませんが、そのロゴが決まるまでには膨大な時間が掛けられているのです。
それほどまでに重要なロゴマーク。ロゴのデザイン自体ももちろんとても大切ですが、実はそこに使用する色こそが、企業のイメージを左右する最も重要な事柄になっているのです。その裏には色彩心理学が大きく関わっていました。
企業にはそれぞれ違った“強み”があり、それを顧客にどう伝えるかで将来が決まると言っても過言ではありません。『企業が考えるイメージ=顧客が感じるイメージ』が成り立たなければ、その企業の強みを活かすことができず、この厳しい社会を勝ち残っていくことはできません。
そこで、その企業のイメージを分かりやすく的確に顧客に伝えるために用いられるのが『ロゴマーク』というわけです。
人は、目から87%の情報を得ると言われています。その中でも“色”は、パッと目に付きやすく印象にも残りやすいため、イメージとしての情報を第一印象として捉える人が多いのです。
実は、企業はそんな人間の心理をうまく捉え、ロゴマークに使用する色にメッセージを託しているのです!
■『青』…「知的」で「誠実」なイメージが強い青は、世界的に有名な企業のイメージカラーとして最も多く使われている色なのです。さらに青は「信頼」を表すとも言われており、顧客からの信頼が何よりも重要である企業には最適な色と言えますね。
■『赤』や『オレンジ』…「明るい」「元気」「活発」なイメージが強いこれらの色は、顧客の購買意欲を向上させる効果があります。強めの色なのでパッと目を惹くインパクトがあり、一度見ると強く印象に残りますよね。■『黄色』…「好奇心旺盛」で「活動的」なイメージが強い黄色は、ポジティブに成長し続けていく企業にピッタリなイメージカラーであるとされています。また、黄色は「平和」の象徴とも言われているため、安全性を重視した企業にも使われています。
■『白』…「純粋」で「清潔」なイメージが強い白ですが、この色に悪いイメージを持つ人は少ないということもあり、万人にポジティブなイメージを与えると言われています。白抜きの文字などに用いられるなど、使用方法も多岐に渡ります。
色は、企業戦略にも大きく関わっているというお話でした。
以上のことからも、私達の社会と”色”は非常に密接した関係であるということが分かりますね。今後もし何かのロゴマークを目にするようなことがあったら、ちょっと気にして”色”を見てみてください。その企業からのメッセージを感じることができるかもしれませんよ。
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