色で味が変わる!?不思議な脳の現象

人間の五感の内、脳に最も影響を及ぼすのは“視覚”であると言われています。私たちが普段何気なく感じている「おいしい」という感覚も、実は目からの情報が大きく関わっていたのです。今回は、色と味覚との関わりについてご紹介していきます。

赤や黄色、オレンジなどの暖色系の色は食べ物をおいしく見せる効果があると言われています。一方、青や紫、緑などの寒色系の色は食欲を減退させる効果…つまりまずそうに見えてしまうというわけです。写真のトマトを見れば一目瞭然かと思います。

料理は、足し算でおいしさがアップするのです!食欲があまり湧かない色である緑色の食べ物(葉物やピーマンなど)には暖色系の食べ物をプラスすることで、色彩豊かでおいしそうな料理が出来上がります。例えば、『サラダの中のトマト』や『野菜炒めのにんじん』などが良い例でしょう。


だからと言って、普段の食事を毎回おいしそうなカラフルなものにするのは難しいですよね。そんな時は、食器の色を変えて見てはいかがでしょうか?

赤や黄色、オレンジなどの食器に盛り付けるだけで、いつもの料理がぐっとおいしそうになり、なんだか料理の腕前が上がったような気持ちになりますよ!

では、逆の発想をしてみましょう。食欲がありすぎて困るダイエッターの方!そんな方には、寒色系の食器を使うことをおすすめします。青や紫色などの食器に、いつもの料理を盛り付けてみてください。それだけで、あら不思議!なんだか食欲が湧かなくなってしまうのです。

私たち人間の脳が視覚に左右されていると言うことは、必然的にすべての感覚中枢に影響を及ぼしていると言うことになります。一度脳が「おいしそう」もしくは「まずそう」と判断したものは、例え本来の味が逆だったとしても、不思議と錯覚してしまうものなのです。はじめから色を見ずに目を瞑って食べた場合は、また違った味に感じるかもしれませんね。

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